オブジェクトファイルとは?- コンパイラが生成する中間ファイル
プログラマーならば一度は聞いたことがあるであろう、「オブジェクトファイル」という用語。しかし、その正確な意味や役割を理解している人は少ないかもしれません。本記事では、オブジェクトファイルの基本的な知識について解説し、コンパイラが生成する中間ファイルとしての役割についても詳しく説明します。
オブジェクトファイルとは?
オブジェクトファイルとは、プログラムのソースコードをコンパイルした際に生成されるファイルです。主に、コンパイラによって生成され、リンカーによって結合されます。オブジェクトファイルは、プログラムをコンパイルした後、リンクが行われる前段階のファイルとされます。そのため、プログラムをコンパイルする際には、オブジェクトファイルが必ず生成されます。
オブジェクトファイルには、次のような情報が含まれます。
– プログラムのマシンコード
– 外部参照シンボル、外部定義シンボル、ローカルシンボル
– プログラムのデバッグ情報
オブジェクトファイルは、これらの情報を保持することができます。プログラムのマシンコードは、オブジェクトファイルではシンボルテーブルとして持ち、他のオブジェクトファイルとのリンクによって、最終的に実行可能ファイルが生成されます。
コンパイラが生成する中間ファイルとしての役割
オブジェクトファイルは、コンパイラが生成する中間ファイルとしての役割もあります。コンパイル時に、コンパイラはソースコードを機械語に変換するために、いくつかのステップを踏みます。その中で、コンパイラは、ソースコードを解析し、中間コードを生成します。この中間コードが、オブジェクトファイルとして保存されます。
オブジェクトファイルには、この中間コードが含まれており、リンカーが実行可能ファイルを生成する際に、この中間コードを使用します。つまり、オブジェクトファイルは、コンパイルしたプログラムの中間ファイルとして機能するとともに、最終的な実行可能ファイルを生成するための情報を含むファイルでもあります。
まとめ
オブジェクトファイルは、プログラムのソースコードをコンパイルした際に生成され、リンカーによって結合されるファイルです。オブジェクトファイルは、プログラムの中間ファイルとして機能し、最終的な実行可能ファイルを生成するための情報を含むファイルでもあります。プログラマーにとっては、オブジェクトファイルの役割を理解することは非常に重要なことです。