オブジェクトコードとは?機械語に変換されたバイナリコード
プログラムを開発する上で、どのような言語を使うにしても、最終的には機械語に変換する必要があります。プログラムを構成する言語が人間にとってわかりやすい形式であるのに対して、機械語は計算機が理解できる2進数で表現された命令です。機械語に変換されたプログラムは、バイナリファイルとして保存されます。
しかし、プログラムが大規模化するにつれ、1つのファイルで完結することが難しくなってきます。そのため、プログラムは複数のファイルに分割され、それぞれが独立してコンパイルされます。このとき、一時的に生成されるファイルが「オブジェクトファイル」です。
オブジェクトファイルは、まだ機械語に完全に変換されていないプログラムの中間形式です。オブジェクトファイルは通常、コンパイラによって生成され、シンボルテーブルを含むリンカの入力として使用されます。リンカは、オブジェクトファイルを結合し、実行可能ファイルを生成します。
実行可能ファイルは、すべてのオブジェクトファイルが結合され、機械語に変換されたバイナリファイルとして保存されたものです。このファイルが、最終的にコンピュータ上で実行されるプログラムとなります。
以上のように、オブジェクトコードは、機械語に変換されたプログラムの中間形式として、プログラム開発に欠かせない存在です。