回復ポイント目標(RPO)とは?- データ復旧の基準を設定する方法
はじめに
「回復ポイント目標(RPO)」という用語を聞いたことがありますか?データ復旧において、この指標を設定することが非常に重要です。今回は、RPOとは何か、そしてどのように設定するかについて解説しましょう。
RPOとは?
「回復ポイント目標(RPO)」とは、企業がデータ復旧に必要なデータ量を決定するための指標の1つです。つまり、サイト障害やデータの消失が発生した場合に、どの程度のデータ量を復旧する必要があるかを指定するものです。
例えば、あるWebサイトがRPOを1時間に設定したとします。つまり、1時間前までに保存されたデータは全て復旧する必要があります。しかし、1時間以前のデータは復旧が必要ないということです。
RPOの設定方法
RPOの設定方法は以下の通りです。
1. 事業継続性計画の策定
RPOは、まず事業継続性計画を策定することから始めます。企業にとって、データの復旧が必要な緊急事態に備えるため、事業継続性計画を策定することが重要です。
2. ビジネスプロセスの分析
次に、企業が持つ重要なビジネスプロセスの分析を行います。どのプロセスがどの程度影響を受けるかを評価し、そのデータの重要度に基づいてRPOを設定します。
3. テストと改善
RPOを設定した後は、テストと改善を繰り返すことが重要です。データ復旧のテストを定期的に行い、その結果に基づいてRPOを修正することが必要です。
おわりに
回復ポイント目標(RPO)は、災害や障害発生時に企業がどの程度のデータ復旧を必要とするかを指定する重要な指標です。正確なRPOの設定と、そのテストと改善によって、企業の事業継続性を確保することができます。