Active Directoryとは?Windowsのディレクトリサービスの基本概念
Active Directory(以下、AD)は、Windows Serverに搭載されているディレクトリサービスのことを指します。ディレクトリサービスとは、ネットワーク上の様々なリソースを管理するためのシステムであり、ファイルやプリンターなどの共有リソースだけでなく、ユーザーアカウントやコンピューターの管理なども行えます。
ADは、これらのリソースを中央集権的に管理することができます。たとえば、ユーザーアカウント1つを削除するだけで、そのユーザーが使用していたファイルやプリンターの共有も自動的に削除されます。また、ユーザーのグループ化により、権限やアクセス範囲を細かく制御することが可能です。
なぜADが必要なのか?
ユーザー数やリソースが少ない場合、個々のコンピューターやサーバーで管理を行っても問題ありません。しかし、ユーザー数やリソースが増えるにつれ、管理が複雑化し、ミスやエラーが発生する可能性が高くなります。
そのため、ADは大規模なネットワーク環境での管理に向いています。ADを利用することで、管理コストを抑えつつ、セキュリティの向上や管理の効率化を実現することができます。
ADの構成要素
ADは、大きく分けて2つの構成要素からなっています。
1つ目は、ドメイン(Domain)と呼ばれる管理単位です。ドメインには、ユーザーアカウントやコンピューターアカウント、共有リソースなどが含まれます。ドメインは、一定の範囲で権限を持った管理者によって管理されます。
2つ目は、フォレスト(Forest)と呼ばれるドメインの集合です。フォレスト内のドメインは、同一のセキュリティポリシーを共有することができます。フォレストは、ある程度の規模があるネットワーク環境で利用されます。
まとめ
ADは、Windows Serverに搭載されているディレクトリサービスのことで、大規模なネットワーク環境での管理に向いています。ドメインとフォレストの2つの構成要素からなり、中央集権的なリソース管理や権限管理を行うことができます。ADを利用することで、管理効率の向上やセキュリティの向上を実現することができます。