ASとは?Autonomous Systemの概念とインターネットのルーティング
ASとは、Autonomous Systemの略称で、インターネットに接続されたネットワークを一つの単位として管理するための番号のことを指します。つまり、自律システムとも呼ばれる、独立したネットワークのことを指す言葉として使われます。
ASの番号は、BGPと呼ばれるルーティングプロトコルで使用され、特定のASのネットワーク内にあるインターネット上のノード間の経路選択をするために使用されます。AS番号は、異なるネットワークを区別するために使用されるため、インターネット上のルーティングにおいて非常に重要な役割を果たしています。
AS番号の種類
AS番号には、2種類あります。1つ目は、32ビットの番号で、現在のAS番号の範囲は0〜4294967295です。もう1つは、16ビットの番号で、現在のAS番号の範囲は64512〜65535の範囲に限定されます。
32ビットAS番号は、2020年には全世界のルーターがサポートしているため、今後ますます広く使用されるようになるでしょう。
AS番号の役割
AS番号は、インターネット上での経路選択において非常に重要な役割を果たします。インターネットは、AS番号によって複数のネットワークを一つの単位として管理しています。
例えば、GoogleやFacebookなどの大規模な企業は、自分たちのネットワークを一つのAS番号で管理しています。これにより、他のネットワークと比較してより迅速かつ効率的に通信ができるようになります。
インターネットのルーティング
インターネットのルーティングには、BGPプロトコルが使用されます。BGPプロトコルは、AS番号を使用して、インターネット上のノード間の最短経路を決定するために使用されます。
BGPプロトコルは、各ASが他のASにアドバタイズ(情報を共有)し、その情報を元に、最適な経路を選択することで、インターネット上の通信を実現しています。
まとめ
ASとは、独立したネットワークを一つの単位として管理するための番号であり、インターネット上でのルーティングにおいて重要な役割を果たしています。BGPプロトコルを使用して、AS間の通信を実現しているため、AS番号は、今後ますます重要性が高まっていくことが予想されます。