atコマンドとは?
atコマンドは、LinuxやmacOSなどのUnix系のオペレーティングシステムに標準で搭載されているタスクスケジューリングツールです。atコマンドを使うことで、指定した時間にジョブ(タスク)を実行することができます。
at commandを使ったタスクスケジューリング
atコマンドを使ったタスクスケジューリングは、特定の時間に何らかの処理を実行する場合に便利です。例えば、深夜にサーバーのバックアップを取得するジョブを登録することができます。
基本的な使い方
atコマンドを使うには、ターミナルで次のように入力します。
at [実行時刻] [オプション] [コマンド]
実行時刻は、今から1時間後や、午後5時など、分かりやすい形式で指定することができます。オプションを指定することで、作業ディレクトリの変更や環境変数の設定など、さまざまな設定を行うことができます。
実践的な使用例
以下は、実際にatコマンドを使ってジョブを登録する例です。
- 午後4時にサーバーを再起動するジョブを登録する場合
at 4pm
reboot
<Ctrl+D>
at now +3hours
/path/to/myscript.sh
<Ctrl+D>
atコマンドと同様に、タスクスケジューリングにはcrontabというツールがあります。crontabは、毎日実行するジョブなど、定期的に実行する必要があるジョブに向いています。一方で、atコマンドは、1回限りのタスクスケジューリングに向いています。
以上が、atコマンドを使ったタスクスケジューリングの解説です。atコマンドを使うことで、手作業で実行する必要のあるジョブを自動化することができます。