AWRとは?自動ワークロード・リポジトリのデータ収集と性能分析
AWRとは、Oracle Databaseに搭載された性能分析ツールの一つであり、データベースのワークロード情報を自動的に収集して、その情報を基にデータベースの性能を分析することができます。
AWRは、データベースにアクセスする全てのクエリやSQL文などの情報を収集し、その情報を元に様々なレポートを作成することができます。また、AWRが収集する情報は、データベースインスタンスが稼働している期間の情報を自動的に収集するため、過去の状態の情報も取得することが可能です。
AWRによって収集される情報は以下のようなものがあります。
- SQLの実行回数と平均実行時間
- データベースのユーザーごとのワークロード情報
- データベースのセグメントごとのI/O情報
- データベースの各種ヒット率情報
これらの情報を分析することによって、データベースの性能ボトルネックを特定し、パフォーマンスの改善を行うことができます。
AWRの使用には、まずAWRを有効にする必要があります。AWRを有効にするためには、Oracle Databaseのパフォーマンス管理オプションに加入する必要があります。
AWRは、Oracle Databaseの管理者やパフォーマンスチューニング担当者にとって、非常に有用なツールと言えます。データベースのパフォーマンス解析に必要な情報を自動的に収集することができるため、手動で情報を収集する必要がなく、大幅な時間短縮につながります。
以上が、AWRとは何か、そしてどのような情報を収集することができるのかについての解説です。AWRを使ってデータベースのパフォーマンスを分析し、改善することによって、より高速で信頼性の高いシステムを実現することができます。