二進化十進数 BCDとは？
二進化十進数 BCDとは、10進表記を2進化（二進数表記）したもので、デジタル回路内での十進数の表現方法の1つです。BCDは、Binary Coded Decimal（2進コード化10進数）の略称で、1桁の10進数を4ビットの2進数で表現することで、10進数計算を行うための方法です。
BCDは、10進数のままで計算を行う手法と比べて、簡単な仕組みで正確な計算結果を得ることができるため、特に金融業界などで利用されることが多いと言われています。
BCDの応用
BCDの応用は、デジタル時計やカウンター、金融機関のATMやPOSなどの現場で広く利用されています。また、BCDの利点は、2進数であるために、計算結果が直接的にそのまま結果として出力することができる点です。つまり、10進数で計算したい場合でも、計算結果を2進数に変換する必要はありません。
BCDの欠点
一方で、BCDは1桁あたり4ビットを必要とするため、ビット数が大幅に増加するため、より多くのメモリを必要とするという欠点があります。また、BCDの使用によって計算精度が失われる場合もあります。さらに、2進コード化された10進数を16進数で表現する方法も存在するため、BCDはあまり使われなくなってきています。
まとめ
二進化十進数 BCDは、デジタル回路内での十進数の表現方法の1つであり、特に金融業界などで利用されることが多いことが特徴です。しかし、ビット数が大幅に増加するため、より多くのメモリを必要とするという欠点があります。現在は、16進数で表現する方法があるため、BCDの使用は減少傾向にあります。