Cache-Controlとは?Webページのキャッシュ制御を行うHTTPヘッダ
Webページを表示する際には、ブラウザがHTTPリクエストをサーバーに送信し、必要なデータを取得します。しかし、同じWebページを何度も表示する場合や、同じ画像やスタイルシートを使用する場合には、何度もリクエストを送信するのは無駄な処理となります。このような場合に効果的なのが、キャッシュの利用です。
キャッシュとは、一度取得したデータを一定期間、保存しておき、再度同じデータを取得する際には、ローカルに保存されたデータを使用することで通信の回数を減らす仕組みです。Webページにおいて、キャッシュの利用は、ページの高速化につながるとともに、サーバーへの負荷軽減にも繋がります。
キャッシュの利用には、HTTPヘッダが必要となります。その中でもCache-Controlは、Webページのキャッシュ制御を行うHTTPヘッダの一つです。
Cache-Controlは、サーバーからブラウザに送信されるHTTPレスポンスヘッダの一部で、キャッシュの設定を行います。このヘッダには、キャッシュの有効期間や、キャッシュの更新方法、公開範囲などが指定されます。以下に、主なディレクティブを紹介します。
- max-age: キャッシュの有効期限を秒数で指定します。例えば、”max-age=86400″としている場合、キャッシュは24時間有効となります。
- no-cache: キャッシュを使用しないことを指定します。ただし、キャッシュは保持されますので、再リクエスト時に使用されます。
- no-store: キャッシュを保存しないことを指定します。
- must-revalidate: キャッシュの有効期限が過ぎた場合には、オリジンサーバーに再度確認を行うことを指定します。
以上がCache-Controlヘッダの主要なディレクティブです。正しい設定を行うことで、ページの高速化やサーバーの負荷軽減につながります。