CIDフォントとは?
CIDフォントとは、Adobe Systemsが開発した高品質な印刷出力を実現するデジタルフォント技術の一種です。CIDはCharacter Identifierの略で、文字を識別する情報を格納する方式を指しています。CIDフォントは、その方式を採用していることから名付けられました。
CIDフォントは、多言語・多書体に対応することが可能であり、さまざまな種類の文字を扱うことができます。また、フォントの膨大なサイズを効率的に管理することができ、高品質かつ快適な印刷出力を実現することができます。
CIDフォントのメリット
CIDフォントには、以下のようなメリットがあります。
1. 高品質な印刷出力が可能
CIDフォントは、高品質な印刷出力を実現することができます。CID方式によって、文字ごとに最適な情報を格納することができるため、印刷時にきめ細かい調整が可能となります。そのため、細かな線や曲線、または小さい文字などがクリアに印刷されることができます。
2. 多言語・多書体に対応可能
CIDフォントは、多言語・多書体に対応することが可能です。特に、アジアの文字に対する対応力が高く、日本語、中国語、韓国語などに対応することができます。また、書体も豊富であり、明朝体やゴシック体などといった日本語用フォントに加えて、ヒラギノや游ゴシックなどの人気書体も利用することができます。
3. フォントサイズを効率的に管理可能
CIDフォントは、効率的にフォントサイズを管理することができます。CID方式によって、文字ごとに最適な情報を格納することができるため、同一の書体であっても、フォントサイズが異なる場合でも、フォントのサイズが大きくなっても、ファイルサイズが大幅に大きくなることがありません。そのため、ストレスなくスムーズに作業を進めることができます。
まとめ
CIDフォントは、高品質な印刷出力を実現することができるフォント技術の一種です。多言語・多書体に対応することができ、フォントサイズの管理も効率的に行うことができます。これらのメリットから、プロの印刷物制作においては、CIDフォントの利用が広がっています。