CL (CASレイテンシ)とは?DRAMのアクセス遅延を表すパラメータ
DRAMは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの電子機器でよく使われているメモリです。DRAMは、CPUがデータを処理する時に一時的にデータを保存する場所として利用されます。
DRAMの性能は、アクセス速度によって決まります。アクセス速度は、DRAMにアクセスしてからデータが読み出せるまでの時間を指します。
CL (CASレイテンシ)は、DRAMのアクセス速度を表すパラメータの1つです。CASは、DRAMにおけるアドレス指令を伝える回路のことで、これが処理する時間がCLです。つまり、CLはDRAMにアドレス指令を与えてから、データが読み出せるまでの時間を表します。
CLの値が小さいほど、DRAMのアクセス速度が高くなります。しかし、CLの値を小さくすると、DRAMに対する要求電流が増加するため、CPUの負荷も増加します。また、DRAMが高速化された場合、トレードオフが生じることもあります。
デスクトップPCやサーバーなどの高性能な電子機器では、CLが小さいほど性能が向上しますが、それ以外の機器では、CLが大きくても十分な性能が出せる場合があります。
まとめ
CL (CASレイテンシ)は、DRAMのアクセス速度を表すパラメータの1つであり、DRAMにアドレス指令を与えてから、データが読み出せるまでの時間を表します。CLの値が小さいほど、DRAMのアクセス速度が高くなりますが、トレードオフが生じることもあります。電子機器の性能に応じて、適切なCLの値を選択することが重要です。