CPLD (Complex PLD)とは?複雑なプログラマブルロジックデバイスのこと
プログラマブルロジックデバイスとは、デジタル回路の機能を実現するために使用される半導体チップのことです。CPLDは、Complex PLDの略で、より複雑な回路構成を実現するために開発されたプログラマブルロジックデバイスです。
CPLDの機能と特徴
CPLDは、FPGA (Field Programmable Gate Array)と同様に、プログラム可能な回路を持っています。しかし、FPGAよりも小規模で、回路の複雑さも低めです。一方で、CPLDは、FPGAよりも高速動作が可能であり、回路を構成するのに必要なリソースが少なく、低消費電力で駆動することができます。
また、CPLDは、多くの入出力ピンを持っており、外部回路との接続性が高いという特徴もあります。そのため、CPLDは、様々なデジタル回路の応用に利用されています。例えば、通信システムや映像処理システム、自動車の電子制御システムなどに使用されています。
CPLDの開発ツール
CPLDを使用する際には、開発ツールが必要になります。CPLDの開発ツールは、主にVHDLやVerilogというハードウェア記述言語を使用して、回路を実現します。このほか、CPLDメーカー独自の開発ツールもあります。
開発ツールでは、CPLDの回路設計、シミュレーション、実装ができます。回路設計は、ハードウェア記述言語を使用して、回路の構造を記述します。シミュレーションは、回路を仮想の環境で動作させて、機能やタイミングなどを確認することができます。実装は、CPLDに回路を書き込むことで、実際に回路を動作させることができます。
まとめ
CPLDは、FPGAよりも小規模でありながら高速で動作し、多くの入出力ピンを持っています。そのため、様々なデジタル回路の応用に利用されています。CPLDを使用する際には、VHDLやVerilogなどのハードウェア記述言語を使用して、回路を設計することが必要です。
以上、CPLD (Complex PLD)とは?複雑なプログラマブルロジックデバイスのことについて解説してきました。