GNUデバッガ(gdb)とは?
GNUデバッガ(gdb)は、オープンソースのデバッグツールであり、C、C++、Pythonなどのプログラミング言語に対応しています。デバッグとは、プログラムの動作中に生じるエラーや不具合を特定して修正することを指します。gdbは、プログラムの実行中に変数の値の確認やプログラム終了時のスタックトレースの表示、コールグラフの生成などの機能を提供します。
GNUデバッガ(gdb)の基本的な使い方
1. プログラムのコンパイル時には、”-g”オプションを付ける
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$ gcc -g sample.c -o sample
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2. gdbを起動する
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$ gdb sample
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3. プログラムの実行を開始する
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(gdb) run
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4. プログラムの実行中にデバッグ情報を確認する
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(gdb) print 変数名
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5. ブレークポイントを設定する
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(gdb) break ファイル名:行番号
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6. ブレークポイントでプログラムの実行を停止する
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(gdb) continue
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7. スタックトレースを表示する
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(gdb) backtrace
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8. プログラムの実行を終了する
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(gdb) quit
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GNUデバッガ(gdb)の応用技術
1. メモリリークの検出
gdbを使って、プログラム実行中にアロケートされたメモリの確認ができます。以下のコマンドで、メモリアドレスの一覧を表示できます。
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(gdb) info malloc
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2. プログラムの逆アセンブル
gdbには逆アセンブル機能があります。以下のコマンドで、プログラムのアセンブリコードを表示できます。
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(gdb) disassemble 関数名
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3. リモートデバッグ
gdbは、リモートデバッグにも対応しています。リモートサーバー上でgdbを起動し、クライアントから接続することで、リモートプログラムのデバッグが可能です。
GNUデバッガ(gdb)は、プログラムのデバッグに必要な機能を網羅的に提供しているため、開発者やプログラマにとって欠かせないツールです。この記事を参考に、より効率的なデバッグができるようになりましょう。