4PSKとQPSKとは?
4PSKとQPSKは、デジタル通信技術の中でも代表的な変調方式のひとつです。PSKとは、位相変調(Phase Shift Keying)の略称で、情報を伝送するにあたってキャリア波の位相を変化させることでデータを送る方式です。4PSKは、4値位相変調(4-Phase Shift Keying)の略称で、1つのシンボルあたり4つの違う位相を使って2ビットの情報を伝送する方式です。一方、QPSKは、4-位相偏移変調(Quadrature Phase Shift Keying)の略称で、同じく1つのシンボルあたり4つの違う位相を使って2ビットの情報を伝送する方式ですが、4PSKと異なり、2つのシンボルを同時に伝送することができます。
4PSKとQPSKの違いは?
4PSKとQPSKの最も大きな違いは、1つのシンボルあたりの情報量です。4PSKは2ビットの情報を1つのシンボルに含めることができますが、QPSKは2つのシンボルを同時に伝送することができるため、1つのシンボルで4ビットの情報を伝送することができます。つまり、QPSKは単位時間あたりに伝送できる情報量が多いということです。
また、4PSKは伝送中のノイズに弱いという欠点があります。シンボルあたりに使用する位相が少ないため、ノイズによって位相がずれが生じやすく、データの誤りが発生しやすくなります。一方、QPSKは4つの位相を使っているため、位相のずれによる誤り率が低く、伝送品質が向上します。
まとめ
4PSKとQPSKは、デジタル通信技術における代表的な変調方式であり、伝送効率と性能の違いがあります。4PSKは1つのシンボルあたりに2ビットの情報を含めることができますが、ノイズによって誤り率が高くなります。一方、QPSKは1つのシンボルあたり4ビットの情報を含めることができ、伝送品質が向上します。デジタル通信技術においては、どちらの方式を使用するかは、信号の特性や伝送環境に応じて決定されます。