メモリダンプとクラッシュダンプとは?
コンピュータのトラブル解決において、メモリダンプやクラッシュダンプという言葉を耳にしたことがあるかもしれません。これらは、コンピュータが予期せずクラッシュした際に取得される情報のことです。
メモリダンプとは、コンピュータのメモリ内にあるデータを、現在の状態をそのまま保存する形でダンプ(吐き出し)することです。一方、クラッシュダンプとは、コンピュータがクラッシュした際に、その時点でのCPUレジスターやスタックトレースなど、重要な情報をダンプすることを指します。
これらの情報は、コンピュータがクラッシュした原因を特定し、トラブルシューティングをするために必要なものです。
メモリダンプの種類
メモリダンプには、完全メモリダンプと小規模メモリダンプの2種類があります。
完全メモリダンプとは、コンピュータのメモリ全体をダンプすることで、クラッシュ時の状態を完全に保存します。一方、小規模メモリダンプは、必要最小限の情報を保存するため、ファイルサイズが小さくなります。
通常、トラブルシューティングのためには完全メモリダンプが必要ですが、ファイルサイズが大きくなるため、ストレージに余裕がない場合は小規模メモリダンプを利用することもあります。
クラッシュダンプの取得方法
クラッシュダンプを取得するためには、まずシステムの設定を変更する必要があります。Windowsの場合、システムプロパティの「システムの詳細設定」から「スタートアップと回復」を選択し、「クラッシュ情報の保存」の設定を変更することで、クラッシュダンプを取得できます。
また、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行することでも、クラッシュダンプを取得することができます。
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C:WindowsSystem32WerFault.exe -k -mp
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まとめ
メモリダンプとクラッシュダンプは、コンピュータのトラブルシューティングに欠かせない情報です。特に、コンピュータが何らかの原因でクラッシュしてしまった場合には、クラッシュダンプを取得し、原因を特定することが重要です。Windowsの設定を変更することで、簡単にクラッシュダンプを取得できるので、事前に設定しておくことをおすすめします。