PATとNAPTとは？インターネット接続の基本概念をわかりやすく解説
PATとは？
PATとは、Port Address Translation（ポートアドレストランスレーション）の略語で、複数のデバイスが単一のグローバルIPアドレスを使用する際に、内部IPアドレスとポート番号を変換する技術です。これにより、単一のグローバルIPアドレスを使用して複数の内部ネットワークデバイスにインターネット接続を提供することができます。一般的に、家庭やオフィスのルーターで使用されることが多いです。
NAPTとは？
NAPTとは、Network Address Port Translation（ネットワークアドレスポートトランスレーション）の略語で、グローバルIPアドレスを内部のプライベートIPアドレスに変換しながら、複数のデバイスをインターネットに接続する技術です。内部のデバイスにはプライベートIPアドレスが割り当てられ、このプライベートIPアドレスと転送元・転送先のポート番号を変換することで、複数のデバイスがインターネットに接続することができます。こちらも、家庭やオフィスのルーターで使用されることが多いです。
PATとNAPTはどう違うのか？
PATとNAPTは、共通して複数のデバイスが単一のグローバルIPアドレスを使用する際に、内部のIPアドレスやポート番号を変換する技術ですが、異なる点もあります。
まず、NAPTはプライベートIPアドレスを使用している内部デバイスに、グローバルIPアドレスを割り当てずに通信を行います。一方、PATは、グローバルIPアドレスを使用する内部デバイスに、グローバルIPアドレスとポート番号を変換することでインターネット接続を提供します。
また、NAPTは、内部デバイスのプライベートIPアドレスを使用するため、内部デバイス同士の通信も可能です。PATは、グローバルIPアドレスとポート番号の変換が必要なため、内部デバイス同士の通信ができない場合があります。
まとめ
PATとNAPTは、複数のデバイスが単一のグローバルIPアドレスを使用する際に、内部IPアドレスやポート番号を変換する技術であることがわかりました。家庭やオフィスなどで使用され、インターネット接続を提供する上で重要な役割を果たします。