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SRフリップフロップとRSフリップフロップとは?デジタル回路の核心概念をわかりやすく解説
デジタル回路において、SRフリップフロップとRSフリップフロップは基本的な回路の一つです。この記事では、SRフリップフロップとRSフリップフロップの機能や違いについて詳しく解説します。
SRフリップフロップとは?
SRフリップフロップは、Set(設定)とReset(初期化)の2つの入力を持つ回路です。この回路は、入力された信号によって出力が切り替わるため、デジタル回路でよく使用されます。SRフリップフロップは、前の出力の状態を記憶しており、新しい入力によって出力を変更します。
SRフリップフロップの回路図は、以下のようになります。
![SRフリップフロップ](https://i.imgur.com/ZtBNzff.png)
SとRにはそれぞれ1と0の論理値が入力されます。Sが1の場合、Qが1になり、Rが1の場合、Qが0になります。SとRが同時に入力された場合、その動作は不定になります。
RSフリップフロップとは?
RSフリップフロップは、SRフリップフロップと同様に、Set(設定)とReset(初期化)の2つの入力を持ちます。RSフリップフロップは、入力によって出力が切り替わるため、デジタル回路でよく使用されます。RSフリップフロップは、SRフリップフロップと異なり、同時にSとRが入力された場合にも動作が確定します。
RSフリップフロップの回路図は、以下のようになります。
![RSフリップフロップ](https://i.imgur.com/dYMt3fZ.png)
RとSにはそれぞれ1と0の論理値が入力されます。Rが1の場合、Qが0になり、Sが1の場合、Qが1になります。RとSが同時に入力された場合、Qは直前の出力の状態を維持します。
SRフリップフロップとRSフリップフロップの違い
SRフリップフロップとRSフリップフロップの主な違いは、同時にSとRが入力された場合の動作です。SRフリップフロップの場合、同時にSとRが入力された場合には出力の状態が不定になりますが、RSフリップフロップの場合には出力の状態が確定します。
また、SRフリップフロップは出力の状態が不定になるため、信号のノイズによって誤動作が起こることがあります。一方、RSフリップフロップは信号のノイズに対して強いため、信頼性が高いと言えます。
まとめ
SRフリップフロップとRSフリップフロップは、デジタル回路の基本的な回路の一つです。両者の主な違いは、同時にSとRが入力された場合の動作です。SRフリップフロップは信号のノイズによって誤動作が起こりやすいため、実装する際には注意が必要です。一方、RSフリップフロップは信号のノイズに対して強く、信頼性が高いため、搭載されている回路が正常に動作することが期待できます。