TLSアクセラレータとSSLアクセラレータとは?両者の基本概念と違いを分かりやすく解説
まずは基本概念から
TLSアクセラレータとSSLアクセラレータはどちらも暗号化通信を高速化するための装置です。通信内容を暗号化することで、外部からの不正なアクセスやデータの盗聴を防ぐことができます。しかし、暗号化には処理負荷がかかり、通信速度が低下する問題があります。
ここで、SSLとTLSの違いについて説明します。SSLは「Secure Socket Layer」の略であり、1995年にネットスケープ・コミュニケーションズ(現在のNetscape Communications Corporation)によって開発されました。対してTLSは「Transport Layer Security」の略であり、2006年にSSLの後継規格としてIETF(Internet Engineering Task Force)によって制定されました。TLSは、SSLに対してセキュリティ面での強化や、プロトコル機能の改良がなされています。
TLSアクセラレータとSSLアクセラレータの違い
TLSアクセラレータとSSLアクセラレータの最大の違いは、通信プロトコルの違いにあります。TLSアクセラレータは、TLSプロトコルに対応した装置であり、SSLアクセラレータは、SSLプロトコルに対応した装置です。そのため、利用する通信プロトコルによって、どちらの装置を使うべきかが異なります。
また、TLSアクセラレータは、TLS通信に特化しているため、通信プロトコルによってはSSLアクセラレータに比べて高速化効果が高い場合があります。一方で、SSLアクセラレータは、SSL通信に特化しているため、TLS通信に対しては効果が低い場合があります。
まとめ
TLSアクセラレータとSSLアクセラレータは、どちらも通信を暗号化することで安全性を確保するための装置です。ただし、通信プロトコルによって、どちらを使うべきかが異なるため、適切な装置の選択が重要です。TLSアクセラレータは、TLS通信に特化しているため、高速化効果が高く、SSLアクセラレータは、SSL通信に特化しているため、TLS通信に対しては効果が低い場合があります。