チェックポイントとは？処理中に実行状態を記録する仕組みの基本概念
プログラムを実行していると、突然のエラーや停電などで処理が中断されてしまうことがあります。その場合、処理状態を失ってしまうため、再開することができず、全ての処理を最初からやり直す必要が出てきます。
そこで、そういった状況に備えるために「チェックポイント」という仕組みが使われます。チェックポイントとは、処理中に実行状態を記録することで、中断した場合でも再開が可能になる仕組みです。
チェックポイントを使うことによって、処理状態を保存することができます。そして、エラーや停電などによる中断が起こった場合には、最後に保存されたチェックポイントから再開することができます。このため、中断後に再度処理をやり直す必要がなくなり、処理時間の短縮につながります。
また、チェックポイントは、データベースや分散システムなど、大規模なシステムで頻繁に使用されます。これらのシステムにおいては、データの整合性を保つために定期的にチェックポイントを作成し、データの復旧に備えています。
さらに、チェックポイントは、バックアップやデータのバージョン管理などにも利用されます。バックアップにおいては、定期的にチェックポイントを作成し、それを元にデータを復元することができます。バージョン管理においては、変更履歴をチェックポイントとして保存し、過去の状態に戻すことができます。
以上のように、チェックポイントは、処理状態を保存し、中断時に続きから処理を再開するための仕組みです。大規模なシステムにおいては、頻繁に使用されており、データの整合性やバックアップ、バージョン管理などにも利用されます。