マトリックス図とは？
マトリックス図とは、複数の要素を分類し、相互関係を視覚的に表現するための図です。ビジネス分野では、市場のニーズや競合状況を分析するためによく用いられます。マトリックス図は、2つ以上の軸を持ち、軸上に分類された要素を配置することで、それらの要素の相互関係を明確にします。
マトリックス図の種類
マトリックス図には、様々な種類があります。代表的なものを以下に紹介します。
2×2マトリックス
2×2マトリックスは、2つの軸を持ち、それぞれの軸に上下左右2つずつの項目があり、計4つのセルからなる図です。代表例としては、BCGマトリックスがあります。BCGマトリックスは、ビジネスポートフォリオの評価手法のひとつで、市場成長率と相対市場シェアの2つの軸に企業を位置づけ、戦略立案のための指標を提供します。
3×3マトリックス
3×3マトリックスは、2つの軸に加えて、第3の軸を持ちます。3つの軸にそれぞれ3つの項目が配置され、合計で27のセルからなる図です。代表例としては、GEマトリックスがあります。GEマトリックスは、製品や事業部門のSWOT分析に基づいて、市場成長率、市場規模、企業の競争力の3つの軸に企業を位置づけ、優先すべき事業を選別するための手法です。
マトリックス図の利点
マトリックス図を用いることの利点は、以下のようになります。
- データを視覚化することができるため、複雑なデータ分析を容易にすることができます。
- 要素の重要度を明確にすることができるため、優先順位を付けることができます。
- 軸上の要素の関係性を明確にすることができるため、戦略立案に役立ちます。
まとめ
マトリックス図は、ビジネス分野で用いられる分析手法の中でも、特に有用なツールです。データを視覚化し、要素の相互関係を明確にすることで、戦略立案に役立てることができます。2×2マトリックスや3×3マトリックスなど、種類も豊富ですので、用途に応じて使い分けることが大切です。