ミニコンとは?
ミニコン(minicomputer)とは、1960年代から1970年代にかけて主にビジネスや大学などで使用された、小型のコンピューターのことを指します。当時の大型コンピューターと比べると、価格が安く、サイズが小さいことから「ミニコン」という名前がつきました。
ミニコンの特徴
ミニコンは、大型コンピューターと比べると性能や機能が劣るものの、以下のような特徴があります。
- 小型・軽量
- 低価格
- 省電力
- 専用のオペレーティングシステムがなくても動作可能
- 多数のターミナルを接続して利用可能
これらの特徴から、ミニコンは大学や企業の研究室、データセンターなどで広く利用されました。
ミニコンの歴史
ミニコンの歴史は、1960年代にDEC(Digital Equipment Corporation)が発売したPDP-1から始まります。PDP-1は当時としては非常に小型でありながら、高性能なコンピューターとして注目されました。その後、PDPシリーズが次々とリリースされ、ミニコンの市場は急速に拡大しました。
1970年代に入ると、IBM、HP、DECなどの大手テクノロジー企業がミニコン市場に参入し、競争が激化しました。しかし、1970年代末になると、パーソナルコンピューターの出現により、ミニコンの需要は急速に低下し、市場から姿を消すこととなりました。
まとめ
ミニコンは、ビジネスや大学などで利用される小型のコンピューターです。価格が安く、省スペースで省電力という特徴があり、多数のターミナルを接続して利用可能でした。しかし、パーソナルコンピューターの登場により、需要が低下し、市場から姿を消すこととなりました。