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MITM攻撃とは?
MITM攻撃とは、「Man in the Middle攻撃(中間者攻撃)」の略称であり、攻撃者が通信中の2者間に割り込んで、その通信を傍受・改竄する攻撃手法のことです。
通常の通信では、送信者と受信者が直接通信を行うため、外部の第3者はその通信を傍受することはできません。しかし、MITM攻撃では、攻撃者が2者間に入り込み、通信の内容を傍受・改竄することができます。
MITM攻撃は、セキュリティ上の大きな脅威となっており、特にオンラインバンキングなどの金融サービスや、個人情報を扱うウェブサイトでは、セキュリティ対策が欠かせません。
MITM攻撃の手法
MITM攻撃には、以下のような手法があります。
ARPスプーフィング攻撃
ARPスプーフィング攻撃は、攻撃者がネットワーク上の機器のMACアドレスを偽装することで、通信の中継点になりすます攻撃手法です。
例えば、攻撃者が自分のMACアドレスを被害者のMACアドレスに偽装し、ルーターと通信する場合、通信が攻撃者を経由することになり、攻撃者は通信内容を傍受・改竄することができます。
DNSキャッシュポイズニング攻撃
DNSキャッシュポイズニング攻撃は、攻撃者がDNSキャッシュを偽装することで、正規のウェブサイトにアクセスする際に、偽のウェブサイトに誘導する攻撃手法です。
攻撃者は、偽のDNSレコードをDNSキャッシュに保存させ、被害者が正規のウェブサイトにアクセスしようとすると、偽のウェブサイトに誘導することができます。
MITM攻撃対策
MITM攻撃に対する対策としては、以下のような方法があります。
SSL/TLS通信の利用
MITM攻撃を防ぐためには、SSL/TLS通信(HTTPS)の利用が有効です。SSL/TLS通信では、通信内容が暗号化されるため、傍受・改竄を防ぐことができます。
パケット検査ソフトの利用
パケット検査ソフトを利用することで、自分のネットワーク上での通信内容を確認することができます。万が一、通信内容に問題がある場合には、早急に対処することが必要です。
ネットワークの物理的な分離
重要なシステムやデータに関しては、外部と完全に分離したネットワークの構築が必要です。このようにすることで、MITM攻撃による盗聴や改竄を防ぐことができます。
まとめ
MITM攻撃は、通信内容を傍受・改竄する危険な攻撃手法のひとつです。ARPスプーフィング攻撃やDNSキャッシュポイズニング攻撃など、さまざまな手法があります。対策としては、SSL/TLS通信の利用やパケット検査ソフトの利用、ネットワークの物理的な分離が有効です。セキュリティに関する正しい知識を身につけ、MITM攻撃から自分自身や大切な情報を守るようにしましょう。