スタックポインタとは?
プログラミング用語の「スタックポインタ」とは、コンピュータのメモリ管理において、スタック領域で現在のスタックの先頭アドレスを指し示すポインタのことです。
スタック領域は、関数内のローカル変数や引数、戻りアドレスなどを保存するために使われます。関数が呼び出される度に、スタックに新しいフレームが作られ、戻りアドレスや現在の関数のスタックフレームのポインタなどが保存されます。
スタックポインタは、スタックに新しいフレームを作る際に、その新しいフレームがスタックの先頭になるようにポインタを調整します。また、スタックからフレームをポップする際にも、ポインタを調整します。
スタックポインタの役割
スタックポインタは、関数の呼び出しと戻りの際に、スタック領域上のどこにデータを保存すればよいかを指定する役割があります。スタックポインタが指定するアドレスにデータを保存することで、スタックにフレームを追加することができます。
また、スタックポインタは現在のスタック領域の最上部を指し示すので、現在のスタック領域の使用量や空き容量を把握するうえでも重要な役割を果たしています。
スタックポインタの動作
スタックポインタは、基本的にはCPUのレジスタに保存され、現在のスタック領域の先頭アドレスを常に指し示しています。関数呼び出しが発生すると、スタックに新しいフレームが作られ、そのフレームの先頭アドレスがスタックポインタによって指定され、スタックポインタが更新されます。
その後、関数内で新たな変数が宣言されると、スタックポインタはそれぞれの変数が保存されるアドレスを指定します。変数がスタックに保存されると、スタックポインタはその変数の保存箇所に次のスタックフレームを作成し、新しいスタックポインタを指定します。
関数からの戻りが発生すると、スタックポインタは保存された戻りアドレスを指し示すようになり、そのアドレスに対応する処理へと戻ります。
まとめ
スタックポインタは、コンピュータのメモリ管理に欠かせないポインタの一つです。スタック領域で、現在のスタックの先頭アドレスを指し示す役割を担い、関数の呼び出しや戻り、変数の宣言や解放などを管理しています。