スティッキービット(sticky bit)とは? – パソコン用語解説
スティッキービット(sticky bit)とは、Unix系のオペレーティングシステムで利用されるパーミッションの一つです。ファイルやディレクトリに対して設定することができます。
スティッキービットの特徴
スティッキービットを適用すると、そのファイルやディレクトリは、所有者やグループメンバーであっても、削除や改名ができなくなります。ただし、管理者権限を持ったユーザーは、これらの操作を行うことができます。
例えば、/tmpディレクトリにスティッキービットを設定することで、他のユーザーがファイルを削除することができなくなります。これにより、/tmpディレクトリ内のファイルが意図せず削除されることを防ぐことができます。
スティッキービットの設定方法
スティッキービットは、chmodコマンドを使用して設定することができます。一般的に、以下のように設定します。
- ファイルに対して設定する場合:chmod +t ファイル名
- ディレクトリに対して設定する場合:chmod +t ディレクトリ名
また、スティッキービットが設定されたファイルやディレクトリを削除するには、管理者権限を持ったユーザーであることが必要です。
まとめ
スティッキービットは、Unix系オペレーティングシステムにおいて、削除や改名ができないようにするためのパーミッションです。ファイルやディレクトリに対して設定することができ、chmodコマンドを使用して設定します。
スティッキービットの設定により、データのセキュリティや誤操作による削除を防ぐことができます。Unix系のオペレーティングシステムを利用する際には、ぜひスティッキービットの設定を検討してみてください。