TCP FINパケットとは？
TCP FINパケットとは、TCPプロトコルにおける通信終了の手順を表すパケットのことです。TCPは通信の確立やデータの転送だけでなく、通信の終了にも規定があります。その規定に従って通信を終了するために、TCP FINパケットが利用されます。
TCPの通信終了手順
TCPにおける通信終了手順は、以下の流れで行われます。
1. クライアント側が通信終了を宣言するため、FINフラグを立てたTCP FINパケットをサーバー側に送信する。
2. サーバー側は、FINフラグが立っているパケットを受信すると、自身が送信するデータを送信し終えた後に、ACKフラグを立てたTCPパケットをクライアント側に送信する。
3. クライアント側は、サーバー側が送信し終えたデータを受信した時点で、ACKフラグを立てたTCPパケットをサーバー側に送信する。
4. サーバー側がACKフラグを受信すると、クライアント側との通信が終了したと判断し、通信を終了する。
TCP FINパケットの役割
TCP FINパケットは、通信終了時の手順において、正確な通信終了のタイミングを示すために利用されます。通信終了を宣言するFINフラグが立っているパケットを受信した側は、送信側が送信し終えたデータを受信していることが保証されるため、通信終了を宣言することが可能です。また、ACKフラグを立てたパケットをやり取りすることで、通信終了を確認することができます。
まとめ
TCP FINパケットは、TCPプロトコルにおいて通信終了の手順を表すパケットです。通信終了を宣言するため、FINフラグが立てられ、相手側からのACKフラグを待ちます。正確な通信終了のタイミングを示し、通信の確実な終了を実現するために必要不可欠な概念です。