IPレジスタ(プログラムカウンタ)とは?プロセッサ内部の基本概念を紹介
コンピューターにおいて、プログラムが実行される際には、次に実行するべき命令を指し示すためにIPレジスタ(Instruction Pointer Register)というレジスタが使われます。また、プロセッサ内部で有する非常に基本的な概念であることから、CPUアーキテクチャによってはPC(Program Counter)と呼ばれる場合もあります。
IPレジスタは、CPU内部に用意された特別な記憶領域です。これには、次に実行されるべき命令のアドレス情報が格納されています。プロセッサが現在実行中の命令を実行し終えると、IPレジスタはこのアドレス情報に書き換えられます。これによって、次に実行するべき命令を指し示すことができるのです。
IPレジスタは、ほとんどのCPUにおいて、非常に高速にアクセスできるように設計されています。なぜなら、プロセッサが次に実行する命令を指し示すために、このレジスタにアクセスする必要があるためです。高速にアクセスできることで、プログラムの実行速度を向上させることができます。
また、IPレジスタはプログラムカウンタとも呼ばれます。この名称は、プログラムが次に実行するべき命令のアドレス情報をカウントするために使われることから付けられています。IPレジスタは、プロセッサ内部で非常に基本的な概念であると同時に、プログラムの実行スピードにも直接関係しているため、CPUアーキテクチャを学ぶうえで欠かせない要素です。