ブラックベリーとは？
ブラックベリーは、カナダの企業であるブラックベリー・リミテッドが開発したスマートフォンです。1999年に初めて発売され、当時は企業向けのビジネスツールとして大きな影響力を持っていました。しかし、iPhoneやAndroidの台頭で市場シェアを大幅に減らし、2016年にはハードウェア事業から撤退しました。
スマートフォンの歴史とブラックベリー
スマートフォンの黎明期にあたる2000年代初頭、一般的な携帯電話は電話やメール送信などの基本機能しか持ちませんでした。しかし、ブラックベリーは企業向けに開発されたアプリケーションである「ブラックベリーメッセンジャー」を通じて、リアルタイムでのコミュニケーションが可能になりました。加えて、暗号化技術によるセキュリティ性の高さも評価され、多くの企業が採用するようになりました。
しかし、2010年代に入ると、iPhoneやAndroid端末の普及により、ブラックベリーの市場シェアは急速に低下していきました。その原因として、ブラックベリーはタッチパネル操作に対応するのが遅れ、アプリストアのラインナップが少なかったことが挙げられます。
ブラックベリーの魅力
しかし、ブラックベリーには依然として魅力があります。ブラックベリーの最大の特徴は、セキュリティ性の高さです。従来のスマートフォンにはない、高度な暗号化技術により、仕事で扱う機密情報もしっかりと保護できます。
また、タッチパネルではなく物理的なキーボードが搭載されていることも特徴的です。キーボード操作に慣れ親しんでいるユーザーにとっては、メールや文章の入力が圧倒的にしやすいというメリットがあります。
最近では、ブラックベリーは徐々に回復の兆しを見せています。ブラックベリー社は、ソフトウェア事業に注力することで、スマートフォン市場において再び競争力を強めています。