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カーディナリティとは?
カーディナリティは、データベース設計において非常に重要な概念の1つです。単に「列に含まれるユニークな値の数」と定義されることもありますが、より深く掘り下げると、データベースのパフォーマンスにも大きな影響を与えることがあります。カーディナリティが高いと、データベースの検索や結合において効率が悪くなる傾向があります。
カーディナリティの種類
カーディナリティには、以下の3つの種類があります。
1. ロー カーディナリティ(Low cardinality)
ロー カーディナリティとは、値が非常に少ない列のことを指します。例えば、性別や国籍などは、値が限られておりローカーディナリティです。通常、ローカーディナリティの列は、インデックス化することが多いです。
2. ミドル カーディナリティ(Middle cardinality)
ミドル カーディナリティとは、値が中程度の列のことを指します。例えば、商品の種類やブランドなどは、値が多少多いため、ミドルカーディナリティです。
3. ハイ カーディナリティ(High cardinality)
ハイ カーディナリティとは、値が非常に多い列のことを指します。例えば、顧客IDや電話番号などは、値が非常に多いため、ハイカーディナリティです。ハイカーディナリティの列は、インデックス化することが難しいため、適切に設計する必要があります。
カーディナリティの重要性
カーディナリティが高い場合、インデックスの効果が低下し、検索や結合によるパフォーマンスの低下が懸念されます。特に、ハイカーディナリティの列は、その影響が顕著になります。そのため、ハイカーディナリティの列をインデックス化する場合は、適切なインデックスを使用することが重要です。
また、データベースの正規化においても、カーディナリティが重要な役割を果たします。正規化により、データの重複を避け、データの整合性やパフォーマンスを向上させることができます。
まとめ
カーディナリティは、データベース設計において非常に重要な概念です。適切なカーディナリティの設定により、データベースのパフォーマンスを向上させることができます。特に、ハイカーディナリティの列については、適切なインデックスを使用することにより、パフォーマンスの低下を防ぐことが重要です。