direct mapping cacheとは?ダイレクトマップ方式の解説
プログラムを実行する上で、データを頻繁に読み込むことがありますが、その際にキャッシュメモリを使用することで、処理の高速化ができます。その中でも、ダイレクトマップ方式という方式があります。ここでは、ダイレクトマップ方式を利用した直接マップキャッシュ(direct mapping cache)について解説します。
ダイレクトマップ方式とは?
ダイレクトマップ方式は、キャッシュメモリの中で、データを格納する場所を決めるために、データのアドレスを直接参照する方式です。このため、キャッシュメモリのサイズによっては、同じ場所に異なるデータを格納することができず、データの衝突が起こることがあります。
直接マップキャッシュとは?
直接マップキャッシュは、キャッシュメモリの中で、ダイレクトマップ方式を利用して、データを格納する方式です。例えば、キャッシュメモリが8キロバイトで、1キロバイトのブロックで分割されている場合、データのアドレスの下位数ビットを利用して、どのブロックに格納するかを決定します。
しかし、同じブロック内に複数のアドレスが割り当てられてしまうことによって、データの衝突が起こることがあります。この場合、古いデータが上書きされてしまうことがあります。
まとめ
ダイレクトマップ方式を利用した直接マップキャッシュは、データの格納方法が決まっているため、高速なアクセスが可能です。しかし、データの衝突が起こることによって、キャッシュミスが起こる可能性があるため、注意が必要です。キャッシュメモリの効率的な利用には、更に高度な方式も開発されており、それぞれ特徴が異なります。