デュプレックス(Duplex)とは?通信技術の基本概念をわかりやすく解説
デュプレックスとは?
デュプレックスとは、データ通信において情報の伝送方向に関する技術のことです。つまり、どのように情報を送信するか、どのように情報を受信するかを決める技術です。
デュプレックスの種類
デュプレックスには、半二重方式、全二重方式、タイムディビジョン多重方式の3種類があります。
・半二重方式
半二重方式は、情報の送信と受信を順番に行います。つまり、情報を送信するときは、受信側では情報を受信できない状態となります。逆に、受信を行うときは、送信側では受信側の情報を受信できない状態となります。以前は、電話回線での通信によく使われていました。
・全二重方式
全二重方式は、送信と受信の両方を同時に行うことができます。つまり、情報を送信している間も、同時に情報を受信することができます。主に、局間通信で使われています。
・タイムディビジョン多重方式
タイムディビジョン多重方式は、時間を分割することで、複数の情報を同時に伝送する方式です。半二重方式や全二重方式と違い、1つの回線を複数の端末で共有することができます。主に、LANやインターネットでの通信に使われます。
デュプレックスの事例
例えば、パソコンでのオンラインゲームや、ビデオ会議などでデュプレックス技術が用いられています。オンラインゲームでは、全二重方式を使い、プレイヤー同士のやり取りをリアルタイムで行っています。また、ビデオ会議では、タイムディビジョン多重方式を使い、複数人での会議を可能にしています。
以上が、デュプレックスについての基本的な解説となります。通信技術において、情報の送受信について理解しておくことは、よりスムーズな通信を実現するために必要不可欠です。