EEPROMとは? – E2PROMの意味と使い方について解説
EEPROMとは、Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory(電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ)の略称であり、E2PROMとも呼ばれています。
EEPROMは、マイクロプロセッサやマイクロコントローラなどの電子機器において、設定値やデータを保持し、起動時に再利用するために使用されます。
EEPROMの最大の特徴は、データの消去・書き換えが可能であることです。通常のROM(Read-Only Memory)では、書き込んだデータを消去することができませんが、EEPROMは電気的にデータの消去と書き換えが可能です。
EEPROMの使い方
EEPROMは、マイクロプロセッサやマイクロコントローラによって、次のように使われます。
1. ブートストラップローダーの設定
マイコンの起動時に、ブートストラップローダーと呼ばれるプログラムが実行されます。このプログラムは、EEPROMに格納された設定値を読み取り、ハードウェアの初期設定を行います。
2. 設定情報の保存
例えば、デジタルカメラのホワイトバランスの設定値や、温度調整装置の温度設定値など、設定値をEEPROMに保存することができます。
3. 認証情報の保存
スマートカードやICカードなどの認証情報をEEPROMに保存することができます。この認証情報を読み取ることで、正しいカードであることを検証してから、それに付随する機能を提供することができます。
まとめ
EEPROMは、マイクロプロセッサやマイクロコントローラにおいて、設定値やデータを保持し、起動時に再利用するために使用されます。データの消去・書き換えが可能であるため、ROMに比べて柔軟なデータの保存ができます。正しく使用することで、より高度な電子機器の制御や認証などに役立ちます。