EVMとは?
「EVM」とは、「Earned Value Management」の略称です。アーンドバリューマネジメントとも呼ばれます。プロジェクトマネジメントの現場で、工数や費用の予算管理を行う際に、進捗状況を数値化する手法のひとつです。プロジェクトの進捗度を、一目で把握し、予算と時間の効率的な使い方をサポートすることができます。
EVMの基本概念と使い方
EVMには、「Plan」「Do」「Check」「Act」という基本サイクルがあります。プロジェクト計画の初期段階で、予算や工数を決め、進捗状況を定量的に測定します。その測定結果をもとに、予算や工数の使い方を振り返り、改善点を洗い出し、次の計画に反映するというサイクルを繰り返すことで、プロジェクト全体の効率を高めることができます。
具体的には、以下のような手順でEVMを実施します。
1. プロジェクトの進捗状況を数値化する基準を決める。
2. 実際の進捗と予定した進捗を比較する。
3. 予算の使い方と進捗状況を分析し、全体の状況を把握する。
4. 取り組むべき改善点を洗い出し、改善策を実行する。
5. 上記のサイクルを繰り返し、プロジェクトの予算や工数の使い方を改善する。
EVMは、プロジェクトマネジメントの現場で広く活用されています。特に、大規模なプロジェクトや、複数のチームが協力して行うプロジェクトでは、進捗の把握が難しくなるため、EVMを導入することで、全体の進捗状況を正確に把握し、スムーズなプロジェクト進行をサポートすることができます。
まとめ
EVMは、プロジェクトマネジメントにおいて、進捗状況の定量的な測定や予算管理を行うための手法です。計画から実行、改善までのサイクルを繰り返すことで、プロジェクト全体の効率を高めることができます。プロジェクトの規模が大きく、進捗の把握が難しくなる場合には、EVMを導入することで、効率的かつ正確なプロジェクト進行をサポートすることができます。