ext3とは?
ext3は、Linux用のファイルシステムの一つであり、ext2ファイルシステムの後継版として開発されました。ext3は、ext2の欠点を補完する形で、データの高速アクセス性、ファイルの耐久性、ファイルシステムの整合性などを改善しました。また、ext3は、journalingファイルシステムとしても知られており、OSの異常停止時にもデータ損失を回避できるようになっています。
ext3の基本機能
ext3の主な特徴は、以下のようなものです。
1. Journaling
ext3は、journalingファイルシステムとして動作します。これは、ファイルシステムの一部が変更された際に、その変更内容をログに記録することで、OSの異常停止時にもデータの整合性を保つことができるというものです。これにより、ファイルシステムの修復作業が大幅に簡素化されます。
2. 耐久性の向上
ext3は、ファイルの更新先を複数のブロックに分散させることで、ファイルの耐久性を向上させています。また、ファイルの更新中に損傷が発生した場合でも、修復が可能なように、ファイルのコピーを残しています。
3. 高速アクセス性
ext3は、ファイルが連続したディスク領域に配置されるように設計されています。これにより、ファイルの読み書き速度が向上し、システム全体のパフォーマンスを向上させることができます。
ext3の使い方
ext3は、Linuxシステム上でデフォルトのファイルシステムとして利用されています。ただし、ext3の場合は、journalingの機能が有効化されているため、ファイルの書き込み時に少し遅延が発生する場合があります。また、ファイルシステムの容量を増やす場合には、ファイルシステムをアンマウントしてからリサイズする必要があります。
まとめ
ext3は、Linuxシステム上で広く利用されているファイルシステムの一つです。journaling機能の導入により、異常終了時のデータ損失を回避することができるだけでなく、ファイルの耐久性と高速アクセス性を向上させることができます。Linuxシステムを扱う場合には、ext3の基本的な機能や使い方を把握しておくことが重要です。