外部結合(モジュール結合度)とは?- システムの部品同士の関係を評価する指標
外部結合とは?
外部結合(モジュール結合度)とは、ソフトウェア開発において、異なるモジュール間での依存度を評価する指標の一つです。モジュールとは、ソフトウェア開発において、部品のように扱われる単位のことで、一般的にはプログラムファイルやそれに準じるもののことを指します。
外部結合は、モジュール同士が「どれだけ独立しているか」を評価する指標です。モジュール同士が直接的に関係しないようになっている場合には外部結合が低く、独立性が高いといえます。一方で、モジュール同士が強く依存し合っている場合には外部結合が高く、独立性が低くなります。
外部結合の種類と評価方法
外部結合には、以下のような種類があります。
- データ結合
- スタンプ結合
- コントロール結合
- 外部参照結合
- 共通結合
評価方法としては、外部結合の値が低ければ低いほど、モジュール同士が独立していると評価されます。一般的に、外部結合の値が20以下であれば優良な評価とされています。
外部結合の重要性
外部結合は、ソフトウェア開発において非常に重要な評価指標の一つです。外部結合が高い場合には、ソフトウェアシステム全体が一体化しているため、システムの変更が非常に困難になります。また、あるモジュールを修正する場合には、そのモジュールに依存しているモジュール全体に影響を及ぼす可能性が高くなります。
そのため、外部結合を低く保つことは、ソフトウェアシステムの保守性や拡張性を高めるために必要なことです。開発者は、外部結合を意識してプログラムを設計することが重要です。
まとめ
外部結合(モジュール結合度)とは、ソフトウェア開発における、異なるモジュール間での依存度を評価する指標です。外部結合が高い場合には、システム全体が一体化しており、変更が困難になるという問題があります。開発者は、外部結合を低く保つために、プログラムを設計することが必要です。