FTTPとは?- 家庭やビルまで光ファイバーを敷設する方式
FTTPとは?
FTTPとは、「Fiber To The Premises」の略称です。いわゆる光ファイバーを利用した、家庭やビルなどの建物までの光ファイバー敷設方式です。FTTH(Fiber To The Home)とも呼ばれます。
なぜFTTPが注目されているのか?
FTTPは、既存のADSLなどの従来のインターネット回線と比べて、通信速度が圧倒的に速いことが特徴です。最大1Gbpsを超える通信速度が実現でき、大容量のデータ通信もストレスなく行えます。
また、インターネット回線だけでなく、有料テレビやビデオ・オン・デマンドなどの高品質な映像配信も可能になります。さらに、電力会社などが光ファイバーを利用したIoTサービスの提供に乗り出しており、今後ますます普及が進むことが予想されます。
FTTPの種類
FTTPにはいくつかの種類があります。
一つ目は、ポイント・ツー・ポイント(P2P)方式。P2P方式は、一つの光ファイバーで一つの住宅まで繋ぐ方式です。住宅ごとに光ファイバーを配線する必要があるため、工事費用が高くついてしまいます。
二つ目は、ポイント・ツー・マルチポイント(P2MP)方式。P2MP方式は、一つの光ファイバーで複数の住宅を接続する方式です。一つの光ファイバーで複数の住宅を接続できるため、P2P方式よりも工事費用を抑えられます。
三つ目は、オプティカル・ネットワーク・ユニット(ONU)方式。ONU方式は、光ファイバーを専用の端末装置(ONU)で分岐させ、多数の住宅を接続する方式です。P2MP方式よりも低コストで多数の住宅を接続できるため、最も普及している方式といえます。
まとめ
FTTPは、今後ますます普及が進むことが予想される光ファイバー敷設方式です。通信速度が速く、高品質な映像配信などが可能になるため、多くの人々が利用するようになっています。FTTPには、P2P方式、P2MP方式、ONU方式などがありますが、今後はより低コストで多数の住宅を接続できるONU方式が一層普及していくと考えられます。