ヘッダ(header)とは?
Web開発やデータ通信における「ヘッダ(header)」とは、通信におけるメッセージの先頭に付加される情報のことを指します。HTTP通信においては、リクエストとレスポンスの両方に含まれます。
通常、ヘッダには送信元の情報や送信先の情報、データの形式やエンコーディング方法、キャッシュ情報、セキュリティ情報などが含まれます。これらの情報は、通信に必要なプロトコルを遵守するために必要です。
Web開発におけるヘッダ
Webサイトを閲覧する際に、ブラウザーがWebサイトと通信するときにもヘッダが使われます。HTTP通信においては、リクエストのヘッダには、ブラウザーの種類、言語、ユーザーエージェント、クッキー、リファラなどの情報が含まれます。
一方、レスポンスのヘッダには、Webサーバーの種類、コンテンツの種類、エンコーディング方法、ステータスコード、キャッシュの利用設定などが含まれます。これらの情報がブラウザーに送信され、Webサイトが正しく表示されるようになります。
データ通信におけるヘッダ
データ通信におけるヘッダは、通信が正しく行われるために必要不可欠な情報を含んでいます。例えば、TCP通信においては、データの送信元と送信先のポート番号、シーケンス番号、アック番号、ウィンドウサイズなどが含まれます。
また、IP通信においては、送信元と送信先のIPアドレス、プロトコル、TTL(Time To Live)などがヘッダに含まれます。これらの情報により、データの正確な送受信がなされ、通信が正常に行われるようになります。
まとめ
今回は、Web開発やデータ通信における「ヘッダ(header)」の基本概念について解説しました。通信におけるメッセージの先頭に付加される情報であり、送信元や送信先の情報やデータの形式やエンコーディング方法、キャッシュ情報、セキュリティ情報などが含まれます。Web開発においては、ヘッダはHTTP通信において重要な役割を担い、データ通信においてはTCP通信やIP通信において必要不可欠な情報であることがわかりました。