ハイブリッドIC（HIC）とは？電子部品の基本概念をわかりやすく解説する
はじめに
ハイブリッドIC（HIC）は、電子部品の一つであり、従来の半導体集積回路（LSI）では実現できない高性能な信号処理を行うことができます。本記事では、HICの概要や仕組み、そしてHICがどのような分野で活躍しているかについて解説いたします。
ハイブリッドICとは？
ハイブリッドIC（HIC）とは、異なる種類の半導体素子やパッシブ素子を1つのパッケージに内蔵し、高密度かつ高信頼性の電子回路を実現する電子部品のことを指します。従来のLSIでは実現できない高性能な信号処理や高い抵抗値、高耐圧などの特殊な機能を持つ電子回路を実現するために使用されています。
ハイブリッドICの仕組み
HICは、マウント基板の上に異なる種類の半導体素子やパッシブ素子を並べたり、積層したりすることで、高密度で高信頼性の電子回路を実現しています。また、素子同士を配線するためには、配線基板を使用しています。この基板は、高密度な配線を可能にし、回路間の接続性能を向上させます。
HICの活躍分野
HICは、産業分野や医療分野、防衛分野など、様々な分野で活躍しています。例えば、医療分野では、心臓ペースメーカーや人工腎臓などの医療機器に使用されています。防衛分野では、レーダーや通信機器などに使用され、高性能な信号処理を実現しています。
まとめ
以上、HICについての基本的な概念や仕組み、そしてHICがどのような分野で活躍しているかについて解説いたしました。HICは、従来の半導体素子では実現が難しい高性能な信号処理や特殊な機能を持つ電子回路を実現することができるため、今後ますます注目を集めることでしょう。