IPsecとは?セキュリティ技術の基本概念を解説
IPsec(Security Architecture for Internet Protocol)は、インターネットプロトコル(IP)を使った通信におけるセキュリティを確保するための技術です。IPsecを使えば、データの暗号化や署名、改ざん検知を行うことができ、外部からの不正アクセスに対する防御策を強化することができます。
IPsecの主な機能
IPsecの主な機能として、以下のものが挙げられます。
- 認証 – 通信相手が信頼できる相手であることを確認するための仕組み。
- 暗号化 – 通信データを暗号化することで、第三者による傍受や改ざんを防止することができます。
- 鍵交換 – 暗号化に使う鍵を交換することで、通信相手と鍵を共有することができます。
IPsecの種類
IPsecには、トランスポートモードとトンネルモードの2種類があります。
- トランスポートモード – 通信する2つの端末間のデータのみを暗号化するモード。IPアドレス等のヘッダ部分は暗号化されません。
- トンネルモード – 通信する2つのネットワーク全体を暗号化するモード。IPヘッダやトランスポート層の情報を含め、すべての情報が暗号化されます。
IPsecの利用方法
IPsecは、VPN(Virtual Private Network)などのセキュアな通信に利用されることが多いです。また、IPsecによる暗号化は、IPv4やIPv6の通信に利用することができます。
IPsecは、セキュリティ強化に必要不可欠な技術です。このような技術について学ぶことで、ネットワークのセキュリティについて理解を深めることができます。