ラージセンドオフロード(TSO)とは？
ラージセンドオフロード (TSO) は、ネットワーク通信を効率化する技術の一種です。TSOは、大量のデータをネットワークに送信する際に、CPUの負荷を軽減するために使用されます。これにより、ネットワークの帯域幅を効果的に使用し、パフォーマンスを向上させることができます。
具体的には、TSOは送信するデータをバッファリングし、パケット単位で分割します。この分割されたパケットは、NIC（ネットワークインターフェイスカード）によって再構築され、ネットワークに送信されます。これにより、CPUはデータの分割や再構築などの処理を行う必要がなくなり、パフォーマンスが向上します。
TSOの利点
TSOには以下のような利点があります。
- ネットワークの転送速度が向上する
- CPUの負荷が軽減される
- ネットワークの帯域幅を効果的に使用できる
- 遅延が低減される
TSOの欠点
一方で、TSOには以下のような欠点があります。
- バッファリングによって、送信遅延が発生することがある
- セキュリティ上の問題がある場合がある
- 一部のNICでサポートされていない場合がある
まとめ
TSOは、ネットワーク通信を効率化するための技術です。大量のデータをネットワークに送信する際に、CPUの負荷を軽減し、ネットワークの帯域幅を効果的に使用することができます。ただし、バッファリングによる遅延やセキュリティ上の問題などがあるため、NICのサポート状況やセキュリティの観点から、使用する際には十分な検討が必要です。