レイヤ5セッション層とは?ネットワークの基本概念をわかりやすく解説する
はじめに
ネットワークの仕組みを理解するにあたって、TCP/IPモデルは必ず学ぶと思います。TCP/IPモデルは、ネットワークの通信を分類するためのモデルであり、レイヤーごとに役割が定義されています。今回はその中でも、レイヤ5である「セッション層」について解説します。
セッション層とは?
セッション層は、アプリケーションレイヤーとトランスポートレイヤーの間に位置し、アプリケーション同士の「セッション」を確立・維持・終了するためのプロトコルを提供するレイヤーです。
ここでいう「セッション」とは、アプリケーション同士が通信を行うために必要な、一連の通信の流れのことです。例えば、WebブラウザとWebサーバーの通信において、HTTPプロトコルでやりとりされる情報の中で、ブラウザからサーバーへ「接続を確立する」、「データを送信する」、「接続を切断する」といった流れがあります。
このようなセッションの確立・維持・終了を行うために、セッション層では「ダイアログ制御」や「同期制御」などの機能を提供します。ダイアログ制御とは、通信の相手が準備できるまで待機することで、通信がスムーズに進むように制御することです。同期制御とは、通信の開始時刻や終了時刻を一定にすることで、通信が一定の周期で行われるように制御することです。
まとめ
セッション層は、アプリケーション同士の通信の流れを制御するためのレイヤーであり、ダイアログ制御や同期制御などの機能を提供します。ネットワークの基本概念を理解する上で、セッション層の役割を把握しておくことは重要です。
以上、レイヤ5セッション層についてわかりやすく解説しました。ネットワークの仕組みを理解するためには、TCP/IPモデルや各レイヤーの役割をしっかりと理解することが大切です。