LGA Land Grid Arrayとは？CPUソケットの基本概念をわかりやすく解説します
はじめに
CPUソケットには、PGA（Pin Grid Array）やBGA（Ball Grid Array）などいくつかの種類がありますが、この記事では主にLGA（Land Grid Array）について解説していきます。LGAは、現在のCPUにおいてもっとも普及しているソケットの一つであり、その基本概念について理解しておくことは、PCのハードウェアに関心がある人にとって非常に重要です。
LGAとは何か？
LGAとは、CPUとマザーボードを接続するためのソケットの一種であり、パッドと呼ばれる接点の配列が、ソケットの底面に平面的に配置されています。LGAは、従来のPGA方式と比較して信頼性が高く、プロセッサの設置も容易です。
LGAの特徴
LGAの最大の特徴は、パッドと呼ばれる接点をソケット側に配置し、CPUのピンを平坦な底面に直接接続することで、高密度実装を可能にすることです。また、パッドがCPUのピンよりも大きく、面積全体をカバーするため、接続点が安定しており、高速動作時にも信頼性が高く、抜け落ちなどの問題が発生しにくいというメリットがあります。
さらに、LGAではピンの曲がりや反り、汚れによる接触不良といった問題も起こりません。これは、LGA方式においてCPUパッケージには、ソケットに対して水平に配置されたフラットな底面と、パッドと呼ばれる接点があるためです。つまり、パッドとソケットの接触面積が大きく、接触不良を起こすリスクが少ないため、高信頼性を実現しています。
LGAとPGAの比較
PGAとLGAでは、CPUとマザーボードを接続する方法が異なります。PGAは、CPUに直接ピンがついており、マザーボード側にはそれに対応する穴があります。一方、LGAはCPUにはフラットな底面があり、その上にパッドが配置されています。
LGAはPGAに比べて高密度実装が可能で、信頼性も高いため、基本的にはLGA方式が採用されることが多くなっています。ただし、PGAは比較的安価であり、LGAに比べ設計が簡単であるため、一部の低価格帯のCPUにはまだPGAが採用されている場合もあります。
まとめ
LGAは、現在のCPUにおいてもっとも普及しているソケットの一つであり、高密度実装、信頼性の高さ、接触不良のリスクが少ないといったメリットがあります。CPUに関心がある人は、この記事で解説した基本概念を押さえておくことで、より深い理解が可能になるでしょう。