ロードバランシングとは?効率的なサーバー運用の基本概念をわかりやすく解説
「ロードバランシング」とは、Webサイトやアプリケーションなどのアクセスが集中する際に、複数のサーバーに負荷を分散させることで、サーバーの過負荷を回避し、安定的な運用を行うための技術のことです。
例えば、あるWebサイトに一度に多くのユーザーがアクセスした場合、1台のサーバーでは処理しきれなくなり、サイトの遅延やダウン、アクセス不能に陥る恐れがあります。しかし、複数のサーバーに処理を分散させておけば、負荷分散が行われ、これらの問題を回避できます。
ロードバランシングには、ハードウェアベースの専用機器や、ソフトウェアベースのアプリケーションがあります。また、ロードバランシングを行うためには、DNSサーバーで複数のIPアドレスを指定し、トラフィックを分散させる方法が一般的です。
ただし、ロードバランシングを行うことで、サーバーの過負荷を回避できる反面、サーバーごとのデータやセッションの扱いには注意が必要です。特に、セッション情報を保存している場合、ユーザーが同じサーバーでアクセスできるように調整する必要があります。
以上のように、「ロードバランシング」は、近年ますます増加するWebサイトやアプリケーションのトラフィック増加に対応するために、効率的なサーバー運用を行うための基本概念の一つとなっています。