LPDDR Low Power DDRとは?省電力メモリ技術の基本概念をわかりやすく解説
LPDDR、つまり「Low Power DDR」とは、その名の通り省電力を実現したメモリ技術のことです。ここでいう「DDR」とは「Double Data Rate」の略で、データ転送速度を倍増させる技術のことを指しています。
従来のメモリ技術では、高速な処理を行うためには高電圧が必要でした。これに対して、LPDDRは高速な処理をしながらも低電圧で動作するため、携帯電話やタブレットなどのバッテリー駆動型デバイスにおいて、省電力性が求められている市場で活躍しています。
さらにLPDDRは、高速な動作にも関わらず、メモリにおける電力消費を削減する技術が採用されています。これにより、より効率的かつ省電力的な使用が実現されました。
このような性能向上にも関わらず、LPDDRは従来のメモリ技術に比べて高価です。しかし、その優れた性能と省電力性から、携帯電話やタブレット、そしてスマートフォン市場などで幅広く採用されています。
今後も、携帯電話やタブレットはもちろん、自動車やIoT機器などデバイスの多様化が進む中、省電力性能が求められるシステムにおいて、LPDDRは一層注目を集めるでしょう。