mDNSマルチキャストDNSとは？ネットワーク上のデバイス検出の基本概念を解説
まず、mDNSとは何か
mDNSは、Multicast Domain Name Systemの略称で、IPネットワーク上でのmDNSクライアントの検索要求に応答するために、ローカルネットワーク上のホスト名を解決するためのプロトコルです。
mDNSとDNSの違い
DNSは、インターネット上でドメイン名とIPアドレスを相互変換するプロトコルです。一方、mDNSは、ローカルネットワーク内でのデバイスの名前解決を行うプロトコルです。つまり、mDNSは、LAN内のIPアドレスとホスト名の対応を行います。
mDNSの仕組み
mDNSは、UDPポート5353番を使用し、IPマルチキャストグループ224.0.0.251で通信します。デバイスは、このグループにリクエストを送信し、同じグループに参加している他のデバイスからレスポンスを受け取ります。mDNSは、BonjourというApple社のソフトウェアに組み込まれているため、Appleデバイス間での通信に多く使用されています。
mDNSの応用
mDNSは、ローカルネットワーク内でのデバイスの検出に使用されます。例えば、スマートフォンが接続されたWi-Fiネットワーク内で、プリンターのIPアドレスを設定する必要がある時に、mDNSを使用してプリンターを自動検出することができます。
まとめ
mDNSは、ローカルネットワーク内でのデバイスの名前解決を行うプロトコルであり、UDPポート5353番を使用して、IPマルチキャストグループ224.0.0.251で通信します。mDNSは、ローカルネットワーク内でのデバイスの検出に使用され、スマートフォンやタブレットなどのデバイスの接続や設定を簡単に行うことができます。