モノリシックとは？
モノリシック (monolithic) とは、ソフトウェア開発とアーキテクチャにおいて、単一の大規模なプログラムに全ての機能を含めることを指します。つまり、コードが機能ごとに分割されておらず、全てが一つの塊になっていることを示します。
モノリシックアーキテクチャの特徴
モノリシックアーキテクチャは、一つのアプリケーション内にすべての機能や処理が含まれているため、シンプルで理解しやすいというメリットがあります。また、データベースやコンピュータリソースを共有するため、データ整合性を維持しやすいという利点もあります。
しかし、モノリシックアーキテクチャにはいくつかの欠点もあります。まず、全ての機能が一つのアプリケーション内にあるため、新しい機能を追加する際にはアプリケーション全体を変更する必要があるため、開発や保守がコストや時間がかかることがあります。また、システム全体がモノリシックであるため、異なる機能同士の依存関係が高くなり、バグを見つけた場合に原因の特定や修正が困難であることがあります。
モノリシックアーキテクチャの代替手段
モノリシックアーキテクチャの代替手段として、マイクロサービスアーキテクチャがあります。マイクロサービスアーキテクチャは、機能を小さな単位に分割し、それぞれが独立したサービスとして実装することで、開発や保守のコストを削減することができます。また、機能ごとに異なるデータベースやリソースを使用することができるため、スケーラビリティや柔軟性が高くなるという利点もあります。
しかし、マイクロサービスアーキテクチャは、複雑なシステムとなりやすく、異なるサービス同士の通信や依存関係に問題が生じる可能性があります。また、開発者が多数のサービスを把握しなければならないため、全体の理解や問題解決も困難であることがあります。
まとめ
モノリシックアーキテクチャとは、単一のアプリケーションに全ての機能が含まれているアーキテクチャのことです。シンプルで理解しやすい反面、開発や保守のコストが高くなることがあります。代替手段として、マイクロサービスアーキテクチャがありますが、複雑化や依存関係の問題に注意が必要です。