MS-DOS/Vとは?DOS/Vの歴史と基本概念をわかりやすく解説する
DOSとは?
DOS(Disk Operating System)は、コンピューターの基本的な操作を可能にするオペレーティング・システムの一つで、最初にIBMが開発したPC-DOSが基になっています。DOSは、1980年代後半から1990年代前半にかけて、個人用コンピューターでよく使われていました。
MS-DOSとは?
MS-DOS(Microsoft Disk Operating System)は、Microsoftが開発したDOSの一種です。MS-DOSは、IBMが開発したPC-DOSとほぼ同じものであり、IBM PC互換機のオペレーティング・システムとして広く使われました。
DOS/Vとは?
DOS/Vは、NECとMicrosoftが共同開発したDOSの一種で、WindowsとDOSを同時に利用することができます。DOS/Vは、Windows 95以降のWindowsで動作するOS/2互換モードを実行するために必要なDOS環境を提供します。
DOS/Vの歴史
1990年代初頭、日本のパーソナルコンピューター市場において、Windows 3.1の普及が進んでいました。しかし、多くのビジネスアプリケーションがDOS上で動作しており、Windows上では動作しないものもありました。このため、NECはMicrosoftと共同で、Windows 3.1とDOSを同時に動作させることができる「DOS/V」を開発しました。1993年にDOS/V 1.0が発表されました。
しかし、DOS/Vは、Windows NTがリリースされたことで、徐々に需要が減少し、現在ではほとんど利用されていません。
DOS/Vの基本概念
DOS/Vの基本的な概念は、WindowsとDOSを同時に利用することができることです。DOS/Vをインストールすることで、Windowsの中でDOSが動作する「DOSボックス」が作成されます。このDOSボックス内で、ビジネスアプリケーションなどのDOSアプリケーションを実行することができます。
また、DOS/Vは、Windowsの修復やセキュリティ対策などにも利用されます。DOSボックス内で、DOSのコマンドを使用することで、Windowsの設定を変更したり、ウイルス対策ソフトのスキャンを行うことができます。
まとめ
DOS/Vは、WindowsとDOSを同時に利用することができることが特徴であり、Windows 95以降のWindowsで動作するOS/2互換モードを実行するために必要なDOS環境を提供します。NECとMicrosoftが共同開発したが、現在ではほとんど利用されていません。