名前解決(Name Resolution)とは?インターネット通信の基本概念をわかりやすく解説
はじめに
インターネットを使用していると、ネット上のサーバーやコンピューターにアクセスする際に、ドメイン名(例:google.com)を入力することでアクセスすることができます。しかし、ドメイン名自体ではコンピューターが通信する上で必要なIPアドレスに変換されず、通信ができません。そこで今回は、「名前解決(Name Resolution)」について解説します。
名前解決とは?
名前解決とは、ネットワーク上で、コンピュータ名やドメイン名をIPアドレスに変換するプロセスを指します。IPアドレスとは、ネットワーク上のコンピュータやサーバーに割り当てられた数字のアドレスで、これを利用して、インターネット上でコンピュータ同士が通信を行います。
例えば、Webブラウザを使って「google.com」というドメイン名を入力した場合、名前解決によって「google.com」が割り当てられたIPアドレス(例:216.58.194.174)に変換され、そのIPアドレスに向けて通信が行われます。
名前解決の方法
名前解決には、大きく分けて2つの方法があります。
1. DNSを使用する方法
DNS(Domain Name System)とは、インターネット上でドメイン名をIPアドレスに変換するためのシステムです。一般的に、ISP(Internet Service Provider)が提供するDNSサーバーを利用することが多いです。
例えば、Webブラウザを使って「google.com」というドメイン名を入力した場合、自分のコンピューターはまず、DNSサーバーに問い合わせて、そのドメイン名が割り当てられたIPアドレスを取得します。そして、そのIPアドレスに向けて通信が行われます。
2. hostsファイルを編集する方法
hostsファイルとは、ローカルのコンピュータに、ドメイン名とIPアドレスの対応表を登録するためのファイルです。この方法は、DNSサーバーに問い合わせなくても、直接IPアドレスを指定して通信することができます。しかし、手動で設定する必要があり、管理が煩雑になってしまうため、一般的にはあまり使用されません。
まとめ
名前解決とは、ネットワーク上で、コンピュータ名やドメイン名をIPアドレスに変換するプロセスを指します。DNSを使用する方法と、hostsファイルを編集する方法がありますが、一般的にはDNSを利用することが多いです。今回の解説を参考に、インターネット通信の基本概念を理解して、より快適なネットライフを過ごしましょう。