NaN(非数)とは?数値演算の謎を解く基本概念をわかりやすく解説
数値演算において、「NaN」という言葉を耳にしたことがある方は多いかもしれません。しかし、その意味や使い方を正確に理解している方は少ないかもしれません。そこで今回は、「NaN」とは何かをわかりやすく解説していきます。
NaNとは?
「NaN」とは、「非数 (Not-A-Number)」という意味の略語です。数学的には、0/0や∞/∞などの不定の計算結果を表す場合に使用されます。例えば、0を0で割るという計算は答えが存在しないため、「NaN」という結果が表示されます。
また、NaNは計算結果や変数の値が不正確であることを示す場合にも使用されます。例えば、計算途中で無限大や無限小の値が発生し、計算結果が不正確になってしまった場合には、「NaN」という値が表示されます。
NaNの使い方
NaNは、数値演算において不正確な結果が発生した場合に、その結果を表すために使用されます。例えば、JavaScriptの場合には、以下のような場合にNaNが表示されます。
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var x = 0 / 0;
console.log(x); // NaN
“`
このように、0を0で割った場合には、答えが存在しないため「NaN」という値が表示されます。
また、NaNは自分自身も含めたあらゆる数値と比較してもtrueを返さず、NaN同士の比較も常にfalseを返します。そのため、NaNをチェックする場合には、isNaN()という関数を使用することが推奨されています。
“`
var x = NaN;
console.log(x == NaN); // false
console.log(isNaN(x)); // true
“`
まとめ
「NaN」とは、「非数 (Not-A-Number)」という意味の略語であり、数学的には不定の計算結果を示す場合に使用されます。また、計算結果や変数の値が不正確であることを示す場合にも使用されます。NaNを判定する場合には、isNaN()という関数を使用することが推奨されています。