NAT-Src SNATとは？
NAT（ネットワークアドレス変換）は、インターネット接続において必要な機能であり、プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換することができます。NAT-Src SNAT（Static NAT）は、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを1対1で変換する方法であり、特定のアドレスを別のアドレスに変換するために使用されます。これは、特定のネットワークデバイスが公開されたグローバルIPアドレスを持っている必要がある場合に特に役立ちます。
NAT-Src SNATの基本概念
NAT-Src SNATは、パブリックIPアドレスを持つデバイスから、プライベートIPアドレスを持つ別のデバイスに接続する場合に使用されます。例えば、企業内のコンピュータが外部のWebサイトに接続する場合、企業内のルーターによってパブリックIPアドレスが割り当てられ、そのルーターによってプライベートIPアドレスを持つコンピュータがインターネットにアクセスすることができます。
NAT-Src SNATを使用することで、グローバルIPアドレスが必要な数を減らすことができます。これにより、ネットワークのセキュリティを向上させることができます。
NAT-Src SNATの実装方法
NAT-Src SNATを実装するには、ルーターによって構成する必要があります。以下は、CiscoルーターでのNAT-Src SNATの実装方法の例です。
1. ルーターにログインし、設定モードに移動します。
2. 「interface」コマンドを使用して、インターフェースを選択します。
3. 「ip nat inside」コマンドを使用して、インターフェース内のネットワークにNATを有効にします。
4. 「interface」コマンドを使用して、外側のインターフェースを選択します。
5. 「ip nat outside」コマンドを使用して、外側のインターフェースのNATを有効にします。
6. 「ip nat inside source static」コマンドを使用して、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスをマッピングします。
以上の手順を実行することで、NAT-Src SNATを実装することができます。
まとめ
NAT-Src SNATは、プライベートIPアドレスからグローバルIPアドレスへの変換を行うネットワークアドレス変換の一種であり、特に企業のネットワークで使用されます。NAT-Src SNATの実装には、ルーターの設定が必要ですが、正しく設定すれば、ネットワークの安全性を向上させることができます。