OpenCLとは?GPUを活用した並列計算の基本概念を分かりやすく解説
OpenCLとは?
OpenCLとは、様々なデバイスで使えるプログラム言語であり、GPUを活用した並列計算を行うために使われます。OpenCLを使用することで、CPUのみを使用する場合よりも高速に処理を行うことができます。
GPUを活用した並列計算とは?
GPUは、CPUに比べて膨大な数のコアを持ち、それぞれのコアが独立して処理を行うことができます。このため、大量のデータを同時に処理する場合には、GPUを活用することで高速に処理を行うことができます。
並列計算とは、複数のコンピュータやコアが同時に同じ問題を解決することです。GPUを活用した並列計算は、CPUを使用した場合よりも高速に処理を行うことができ、機械学習やビッグデータ解析など、処理速度が求められる分野で利用されます。
OpenCLの基本概念
OpenCLでは、ホスト(CPU)とデバイス(GPU)があります。ホスト側でOpenCLプログラムを作成し、デバイスに処理を割り当てます。そして、デバイス上で並列処理を行い、結果をホストに返します。
OpenCLのプログラムは、次のような構成になっています。
1. プラットフォームの選択
2. デバイスの選択
3. コンテキストの作成
4. プログラムの作成とコンパイル
5. カーネルの作成
6. キューの作成
7. データの転送
8. カーネルの実行
9. 結果の取得
このように、一連の流れを行うことでOpenCLを使用した並列計算を行うことができます。
まとめ
OpenCLは、GPUを活用した並列計算を行うためのプログラム言語です。OpenCLを使用することで、CPUを使用した場合よりも高速に処理を行うことができ、機械学習やビッグデータ解析など、処理速度が求められる分野で利用されます。OpenCLのプログラムは、ホストとデバイスの両方を使用して行われ、一連の流れを行うことで並列計算を行うことができます。